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フレイル・認知症予防外来
フレイル・認知症予防外来
きのうクリニックでは、日本脳神経外科学会専門医・認知症サポート医が認知症外来を行っています。早期の段階からの診断と治療が認知症の進行を遅らせるカギとなりますので、何かしら症状にお気づきの際は、お早めに当クリニックへご相談ください。
認知症とは
認知症は、脳の神経細胞の障害によって引き起こされる、記憶力、思考力、判断力、言語能力などの認知機能が障害される状態です。主に高齢者に見られるこの症状は、アルツハイマー病や脳血管障害など、いくつかの原因によって引き起こされます。認知症は主に高齢者に見られますが、症状は時間と共に悪化することが多いです。初期には、物忘れや判断力の低下などが見られますが、進行すると日常生活の自立が難しくなり、介護が必要になることもあります。
次のような方に受診をお勧めします。
- 体力や気力が落ちてきた。
- 体重が減って痩せてきた。
- 外出がおっくうになってきた。
- 気分が沈みがちになる。
- よく眠れない。
- もの忘れが増えてきた。
加齢(もの忘れ)・MCI(軽度認知障害)・認知症の違い
加齢(もの忘れ) | MCI(軽度認知障害) | 認知症 | |
---|---|---|---|
原因 | 脳の老化 | 脳の神経細胞の変性、脳血管の障害 | 脳の神経細胞の変性、脳血管の障害 |
もの忘れ | 体験の一部を忘れる(ヒントがあれば思い出す) | 体験の一部を忘れる(ヒントで思い出すことがしばしば) | 完全に体験を忘れる |
症状の進行 | ほとんど進行しない | 認知症へ進行するか、正常に戻ることも | 逐次進行する |
判断力 | 低下しない | わずかに低下する | 明確に低下する |
自覚 | 忘れっぽさを自覚する | よくもの忘れすることを自覚する | 忘れたことの自覚が減少する |
日常生活 | 問題なし | 支援や工夫で自立が可能 | 中等度の場合、自立は困難 |
※表は左右にスクロールして確認することができます。
認知症の予防
「認知症は予防できない」と思われているのではないでしょうか?
じつは、早期に発見し、適切な予防法を実施することにより、認知機能の正常化や進行を遅らせることが分かってきたのです。
まず、高血圧、高脂血症、糖尿病などの「生活習慣病」の予防、治療が重要です。生活習慣病を予防、治療することにより動脈硬化を抑え、認知症の予防につながるのです。
もう一つは、「フレイル」の予防です。フレイルは、加齢による体力や気力の衰え、引きこもりなどによる、筋力減少や活動量の低下が特徴です。高齢者に多く、認知症のリスクになるのです。つまり、フレイルを予防することは認知症の予防につながるのです。
認知症予防の考え方
一次予防(認知症の発症遅延や発症リスク低減)
- 運動不足の改善と糖尿病や高血圧等の生活習慣病の予防
- 社会参加による社会的孤立の解消や社会的役割の保持
- 介護予防や健康増進の取り組み
二次予防(早期発見・早期対応)
- かかりつけ医、保健師、栄養管理士等による健康相談
- 認知症初期集中支援チームによる訪問活動
- かかりつけ医や地域包括支援センターなどの業務・活動
三次予防(認知症の進行の予防と進行の遅延)
- 重症化予防、機能維持、行動・心理状態の予防・対応
- 認知症バリアフリー
- 不安の除去と安心・安全な生活の確保