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骨粗鬆症

骨粗鬆症について

骨粗鬆症とは、骨量(骨密度)が減ったり、骨の質(骨質)が劣化したりすることで、骨の強度が低下しもろくなる病気です。
骨粗鬆症になっても、骨の強度が低下するだけで痛みなどの自覚症状はありませんが、段差につまずいて転倒する、手をつく、荷物を持ち上げる、くしゃみなど、日常における何気ない動作で骨折が起こりやすくなります。

女性に多く見られます

日本における患者数は1,000万人以上と言われており、高齢になるほど増加する傾向にあります。特に女性に多く見られ、60代の女性では5人に1人、70代の女性では3人に1人、80歳以上の女性では2人に1人が骨粗鬆症であると言われています。

寝たきりに繋がるケースも

骨粗鬆症はがんや心疾患、脳卒中のような、生命に直結するような病気ではありませんが、骨折が原因で介護が必要になったり、寝たきりに繋がったりするケースも少なくありません。
定期的に骨量を測定し、骨密度の低下を指摘された場合は、適切な治療を受けるようにしましょう。

骨粗鬆症の主な症状

骨粗鬆症の主な症状

骨粗鬆症の初期は痛みがなく、症状がないことがほとんどですが、進行するにつれて次のような症状が現れます。

・立ち上がる時や重いものを持つ時に、腰や背中が痛む
・身長が若い頃と比べて縮んでくる
・背中や腰が曲がってくる
・つまずいて手をついたり、軽く転んだだけで手首、腕を骨折する
・前かがみになったり、前かがみの姿勢でものを持ち上げるだけで背骨を圧迫骨折する
・尻もちをついた際に骨盤、股関節の周囲を骨折する
など

また、もろくなった背骨の一部が潰れてしまうと(圧迫骨折)、背骨の別の部位で骨折が起きやすくなり、さらに背中や腰が曲がったり、身長が縮んでしまうことがあります。
加えて、背中や腰がひどく曲がることで臓器が圧迫され、息切れや胸焼けなどの症状が生じる場合があります。

骨粗鬆症の原因

骨粗鬆症の原因

骨は「骨リモデリング」と呼ばれる新陳代謝をくり返すことで、40歳半ば頃まで最大骨量を維持しています。骨リモデリングでは、破骨細胞による骨吸収(古い骨を溶かす働き)と骨芽細胞による骨形成(骨を作る働き)の両方がくり返されており、このバランスが取れている間は骨量が保たれています。

しかし、加齢やホルモンの変化によって骨細胞の働きが変化すると、新しい骨の生成が減少し、骨吸収が優位になって骨粗鬆症が起こります。特に、エストロゲン(女性ホルモン)には骨吸収を緩やかにする働きがあるため、閉経によってエストロゲンが欠乏すると、骨密度が急激に減少します。
骨粗鬆症が高齢の女性に多いのはこのためで、同年代の男性よりも早く骨密度が低下します。

そのほか、糖尿病、関節リウマチ、慢性腎臓病、長期にわたるステロイド薬の服用など、病気や薬が原因で起こる場合もあります。

骨粗鬆症の検査方法

骨粗鬆症の検査には次のようなものがあります。

DXA(デキサ)法

骨にエネルギーの低い2種類のX線を当て、骨量を測定します。

血液検査・尿検査

血液検査、尿検査によって測定される骨代謝マーカーという検査で、骨の新陳代謝の速度を確認します。

X線検査(レントゲン)

骨粗鬆症化しているかどうかや、骨折、変形がないかを調べます。

骨粗鬆症の治療方法

骨粗鬆症の治療の目的は、骨密度の低下を抑えることと、骨折のリスクを減少させることです。
薬物療法を治療の中心として、食事療法と運動療法も行っていきます。

薬物療法

骨粗鬆症の薬を大きく分けると、骨を壊す働きを抑制する薬、骨を作る働きを高める薬、骨の代謝のバランスを整える薬の3つのタイプに分けられます。
患者様の症状やライフスタイル、持病などを考慮し、適切なお薬を用いた治療を行います。

食事療法

十分なカルシウムとビタミンDの摂取は骨の健康維持に重要です。栄養とカロリーのバランスが良い食事を摂るようにしましょう。

運動療法

適度な運動による骨への負荷は、骨を作る細胞を活発にし、骨密度を向上させる助けになります。
なお、カルシウムの吸収を助けるビタミンDは紫外線を浴びることで体内でも作られるため、ウォーキングや散歩を日課にするなど、運動をかねて外出されることもおすすめです。

丘の上きのうクリニック
(羽曳が丘院)

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