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エコーガイド下筋膜リリース
エコーガイド下筋膜リリースとは?
エコーガイド下筋膜リリースは、筋膜が痛みの原因となっている場合に筋膜の動きを良くすることで痛みを和らげる治療方法です。
筋膜リリース
トリガーポイント(筋膜が癒着した部位)に局所麻酔薬やステロイド、生理食塩水を注入し、筋膜の癒着をはがす治療を行います。これにより筋膜の委縮・癒着が引き剥がされ、肩こりや腰痛などの症状が軽減されます。
きのうクリニックでは、超音波診断装置(エコー)を使用してトリガーポイントを正確に特定し、治療を進めます。
筋膜について
筋膜は、筋肉だけでなく、内臓、血管、神経などを包む薄い膜です。全身を包み込むこの膜は、姿勢の維持、筋肉や腱の力の伝達、感覚のフィードバックなど、多くの重要な機能を担っています。
筋膜の癒着が引き起こす痛み
繰り返し加わる過度な負荷や、長時間の不良姿勢などにより筋膜に癒着が生じると、血流の低下やこり、痛みが発生します。また関節の可動域が狭まったり、柔軟性や筋力が低下したりするなどの問題も起こります。
こんな方におすすめです
- 肩や背中の痛みがある方
- 腰や膝の痛みに悩まされている方
- 臀部に痛みを感じている方
- マッサージ、鍼治療、整体で痛みが改善しない方
- 様々な治療を試しても改善しない方
- 低侵襲治療を希望される方
など
主な対象疾患
肩こり
筋肉の緊張やストレスによって生じる一般的な症状で、肩周辺の筋膜の癒着が原因の1つです。
慢性腰痛
継続する腰の痛みで、姿勢や運動の不足などが要因です。
仙腸関節痛
仙腸関節周辺の痛みで、しばしば座位や立位での痛みが見られます。
変形性頚椎症
首の骨の変形や摩耗による痛みや不快感です。
五十肩(肩関節周囲炎)
肩の動きが制限され、痛みを伴う状態です。
テニス肘、ゴルフ肘
肘周辺の筋肉や腱の炎症による痛みです。
腱鞘炎
腱を覆う膜の炎症による痛みや腫れです。
坐骨神経痛
坐骨神経の圧迫や刺激による痛みが特徴です。
股関節痛
股関節周辺の痛みで、様々な原因があります。
膝関節痛
膝の痛みで、加齢や過度の運動などが原因です。
筋筋膜性疼痛症候群(MPS)
筋肉や筋膜の慢性的な痛みや硬さです。
その他の慢性疼痛
慢性的な疼痛で、特定の原因がない場合も含まれます。
エコーガイド下筋膜リリースの特徴
トリガーポイントを精密に診断
痛みの原因となるトリガーポイントは、直接痛みを感じている部位ではないことも多いです。超音波診断装置を活用しながら入念に診察を行い、正確にトリガーポイントを特定します。
薬液による筋膜の剥離
リアルタイムの超音波画像を参照しながら、トリガーポイントに薬液(局所麻酔薬、ステロイド、生理食塩水など)を注入し、癒着した筋膜を剥がします。この過程はモニターを通して観察可能です。
副作用と注意事項
エコーガイド下筋膜リリースは、一般的に安全な治療方法ですが、以下の副作用や注意事項があります。
副作用
- 内出血:注射により起こりうる一般的な反応です。
- 感染:非常にまれですが、注射部位の感染リスクがあります。